リモート営業を成功させるためには、使いやすいオンライン商談ツールの選定が重要です。
現場で働く営業社員にとって扱いやすく、商談のサポートをしてくれる機能が充実しているツールであれば、商談の成功率を向上させる効果も期待できます。
ここでは、ランキング形式でおすすめのツールがあってどんな機能があるかを紹介するとともに、個々の商品の特徴についてをご紹介していきます。
オンライン営業ツールは商談に特化した機能満載
オンライン商談ツールとは、見込み客との商談を支援するためのオンラインツールで、ビデオ通話機能を基本としたツールです。
単なるコミュニケーションツールではなく、営業をサポートする機能が付いているのが特徴と言えます。
営業をサポートする機能例としては、トークスクリプトの表示機能があります。どんなトークを展開していくかの筋書きを、自分の画面だけに表示させるというものです。
また、画面共有機能も必須です。商品のイメージや資料、手元のデータなどを見せたい時に、自分の画面で表示しているものをそのまま相手に見せることができます。画像だけでなく動画も共有でき、映像で説明するといったことも可能です。
他にも、レコーディング機能が搭載されていれば、商談の内容を後で確認したり、営業社員の研修のために使ったりできます。さらに、音声から文字起こしをして後でチェックしやすいようにしてくれるツールも存在し、その後の営業活動に役立てられます。
こうした充実した機能が入っているので、事前にしっかりと使い方を練習すると共に、オンライン商談向けの資料を作成するといった準備をしておくことで、効果的にツールを使いこなせるようになります。
また、画面越しでもスムーズに話ができるかどうか、社員同士でロールプレイングをしたり、相手からどう見えるかなどのチェックをしたりすることも良い準備となります。
ツール導入で商談数・成約率アップ
新型コロナウイルスの影響下において、リモートでの商談ができない企業は、営業チャンスを逃してしまうことになります。そのため、どんな企業にも営業をかけられるようにオンライン商談ツールを導入することは、安定した業績を上げるために重要です。
オンラインでの営業をメインにしていくことによって、効率的な営業ができるのも利点です。先方のオフィスまで足を運ぶ必要がなくなるので、移動に伴う手間と時間をなくせるためです。より多くの企業に営業を行えるようになるため、成績を伸ばすきっかけにすることができます。
使いやすいツールを導入すれば、商談の成功率も引き上げることにもつながります。例えばトークスクリプトを表示する機能があれば、トークをスムーズに展開することができ、必要な情報を漏らさずに伝えるための助けとなります。
また、資料の共有を簡単にする機能があれば、会話の中で見せたいと思った情報をすぐに伝えられるでしょう。直接会えないというのは一つのデメリットとなりえますが、上手にツールを使えば、むしろメリットの方が大きいとも感じられるようになるはずです。
おすすめオンライン商談ツール4選
オンライン商談を支援してくれるツールはたくさん出ていますが、使いやすく機能的に優れているもの、コスパに優れたおすすめのものをランキング形式で紹介していきます。それぞれの特徴を捉えて、自社のニーズに合ったものを選ぶようにしましょう。
ベルフェイス
ソフトやアプリのインストール不要で利用でき、どんな相手とでもすぐに商談をスタートできるのが特徴のツールです。国内企業における導入実績も高く、信頼性があるというのもおすすめできるポイントです。
ベルフェイスでは、顧客のITリテラシーに合わせて複数の接続方法を使い分けることが可能です。一つは、一般的なWeb会議ツールと同じくURLを共有して参加してもらう方法。映像・音声をインターネット経由でやりとりするWeb会議が行なえます。
一方、あまりITツールに慣れていない顧客が相手の場合は、電話+αでベルフェイスを使うことも可能です。この場合、音声は電話を使いつつ、相手に見せたい情報をインターネット経由で画面共有などによってディスプレイを通じて見せることができます。
接続は、「ベルフェイス」と検索してサイトに訪問してもらい、4桁の接続ナンバーを打ち込んでもらうだけ。あまりITツールに慣れていない方でも簡単に接続することができます。
ベルフェイスの最も特徴的なポイントは、一般的なWeb会議ツールとは異なり、音声のみ電話回線を使って接続を行う点です。これにより、インターネット回線の状況に左右されない、安定した対話が実現できます。
商談をサポートする機能も豊富です。トークスクリプトの表示機能が便利で、見やすい位置に表示しておくことで、カメラから視線をずらさずに話を続けられます。もちろん、相手にスクリプトが見えることはないので安心です。
オンライン商談の課題となる自己紹介の難しさをカバーする機能も備えています。担当者の名刺代わりとなる「自己紹介ページ」を作成・共有することができるため、電子名刺のような形で自己紹介ができるのです。すぐに自分の名前を覚えてもらえますし、その後もチェックしてもらいやすくなります。
より画面越しの印象を良くできるように、映像補正をしてくれるというのもうれしい機能です。営業は見た目も大事ですので、こうした機能があると安心してビデオ通話に臨むことができます。
料金は企業規模や使いたい機能などによって変わってきます。そのため、詳しいプラン内容を知るための資料請求と一緒に、それぞれの企業に合わせて見積もりをすることになっています。まずは、ホームページから見積もり依頼をしてみると良いでしょう。
B-Room
B-Roomは、営業をスムーズに進めるための、気の利いた機能が数多く搭載されている点が特徴です。たとえば、商談の予定を登録すれば、予定が近づいた時にリマインダー通知をしてくれます。オンライン商談だと、予定が詰まってくることも多いので、忘れることがないようリマインダー通知をしてくれるのはありがたい機能です。
また、商談への招待はURLリンクの送信に加え、8桁のワンタイムパスワードを知らせるだけでも行えます。先方のメールアドレスを知らなくても、商談の場を作って招待できますので、気軽に営業をかけられるようになります。
さらに、複数の拠点から接続できるようになっているので、上司の同席が急に必要になった場合でも、すぐに呼び出して別の場所から接続してもらうこともできます。
カスタマーサポートがしっかりしているというのも、このツールの特徴です。技術的な問題や、ツールの使い方についての疑問などをすぐに質問することができるので、支障が生じても営業をストップすることなく済みます。
料金体系はルーム単位での月額プランとなっており、1ルームのみであれば月額35,000円で利用可能です。同時に複数の会議を行う必要がある場合は、その会議数に応じて複数ルームを契約する必要があります。
Calling
Callingは、シンプルな操作が特徴となっているツールです。ルームを立ち上げて、そのURLを先方に送信すればすぐに参加してもらえる仕組みで、ソフトをダウンロードしてもらう必要がありません。
最大30名が同時参加できるため、社内会議やオンライン会社説明会など、いろいろな用途で使えるのも便利な点です。
画面共有やホワイトボードなどの機能もしっかりと盛り込まれており、商談に必要なものが一通り揃っています。それぞれの機能は画面上でボタンをクリックするだけ利用できるので、初めて利用する社員でもすぐに使い方を覚えて商談に臨めるのが便利です。
また、商談の内容をレコーディングできる機能も備えています。後から会議内容を確認したり、研修資料として使うことができます。
料金はID月額制となっています。初期費用が20万円かかり、1IDごとに月額1,500円かかります。実際に利用する社員分だけのコストで済むので無駄がありません。
すべての機能がこの料金で利用できるため、機能拡張のためにオプション料金を支払う必要がないという点も嬉しいポイントです。
VCRM
VCRMは、細かな点まで営業の流れに沿った支援がなされているツールです。たとえば、営業資料の呼び出しがとても簡単にできるようになっています。事前にツールの中にデータを読み込ませておくことで、商談中にワンクリックで表示可能。また、ノート機能が設けられており、顧客と営業社員の双方で、ノートに書き込みができるようになっています。製品の説明を視覚的にする時などに便利で、デザインイメージなどを固めるときにも使えます。
さらに、録画機能が優れているのもこのツールの特徴です。すべての商談内容をレコーディングして、後に確認したりロールプレイング教材として使うことができます。その上、自動で文字起こしをしてくれるという機能まで付いています。すぐに商談で話し合ったことをチェックするのに役立ち、上司に内容を報告する資料を作るのにも便利です。うまく商談ができなかったときに、改善点を探る目的にも使いやすくなっています。
料金は初期費用が98,000円で、4IDが一つのパックとなった月額料金が36,000円です。これを基本としてID数を追加していくことができます。4IDが最低利用人数となっていて、1IDごとに9,000円の月額料金で加算されます。特にオプションで追加費用を支払うこともありませんので、予算を組みやすいプラン体系です。契約は基本的に12か月契約となります。
商談系機能はないが無料利用できるWeb会議ツール
ここまで、商談に特化した機能を備えたオンライン商談ツールをご紹介してきましたが、続いては、無料で利用できるWeb会議ツールをいくつかご紹介します。
商談向きの機能は搭載されていませんが、なんと言っても基本無料で利用できる手軽さが魅力です。早速、各ツールについて詳しく見ていきましょう。
Google Meet
Google MeetはGoogleが開発したツールで、信頼性が高いのが大きな特徴です。他のGoogleアプリと連携がしやすく、特にカレンダーとの連携は優秀です。カレンダー上で予定を作成するだけで、自動的にGoogle Meetの会議用URLが発行されます。
画像や音声がクリアで、高品質の会話環境を提供しているというのもメリットです。Googleは音声認識技術が優れているので、相手の話している内容をリアルタイムで字幕表示させることができます。
複数言語に対応しているため、外国語を話す人との商談で字幕を付けることで、より理解しやすくなるというメリットがあります。相手がGoogleのアカウントを持っていないと使えませんが、無料で使えるというのも大きなメリットです。
Zoom
Zoomは、近年Web会議システムとして急速に利用が広まっているWeb会議ツールです。URLでもルーム番号の通知でも招待ができ、多人数での会議を行うのに適しているので、複数人での商談が非常に簡単に行えます。画面共有やレコーディングなどの機能も付いていて、商談用ツールとして使っても便利です。
40分までの利用であれば無料で使えますので、まずはトライアルで試してみるのも良いでしょう。
利用時間の制限などがない有償バージョンは機能によって料金に差がありますが、アカウントあたり月額2,000円〜4,000円程度で利用可能です。使いたい機能に応じて、プランを選ぶことになります。
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まとめ
オンライン商談ツールは、様々な種類のものが提供されていて、それぞれに特徴があります。基本的な機能だけでなく、営業を楽にしてくれる支援機能がどれだけあるか、費用がどのくらいかかるかを比較して選ぶようにしましょう。
一部のツールは無料試用ができるため、現場の営業社員に使ってもらい使用感を比べてみるのも良い方法です。
有料ツールだけでなく、無料のWeb会議ツールを商談に使うことも可能です。自社の会議の頻度や求める機能・品質に応じて最適な選択ができるよう、各ツールを十分に比較することをおすすめします。
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